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アウトドアー大好きshonanboyのページです


by shonanboy-no1ID
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塩見岳登山紀行(平成18年7月15~17日)-3

夜中に目覚めると雨が窓を打っている。ここまで来たのだからと、よほどの雨風で無い限り、自分は行くつもりでいた。
4時前に朝食を終え部屋に戻ると二人はこの小屋で待っていると言う。T君は3回目なので分かる。しかし初めてのS君も待っているというので、一瞬行動を共にすべきかと思った。もう一度外にでて確認したが、小雨程度なので自分ひとりで行くことにした。
荷物も水と非常食、医薬品、カメラ程度なので殆ど負担にならない。
4時半出発。晴れていれば明るいのだが、少し暗いのでヘッドランプをつけて行く。駐車場に熊の親子の目撃情報があると警告があった。
前後誰も居ないのでふと不安になる。鈴も持って来なかった。中学、高校、大学の校歌、応援歌を大声で歌いながら進む。
本谷山は標高2658M。標高差は殆ど無いのだが登り返しが2度。それでも順調に歩を進める。地図上1時間10分を50分。そこから塩見小屋2766Mまで2時間のところ1時間25分。塩見小屋から頂上へのアタック?を諦めたのであろうか。
下ってくるパーティに会った。塩見小屋までは頭上に木が生い茂っていたので風雨は殆ど木にならなかった。そこを少し行くと榛松、高山植物帯に入る。遮るものが無く、まともに雨風を受ける。頂上を諦めた人は少ないことが分かった。
昨夜塩見小屋に泊まったのだろう。何ももたずに下りて来る数パーティーに会う。
途中2箇所ほど急な岩場があったが危険というほどでは無い。それでも慎重に3点支持で上り切る。
7時45分塩見岳西峰3147M。頂上には自分より先に4人が到着していた。
7時48分東峰3152M着。風雨が強く、カメラが水に濡れるのを恐れ、証拠写真を撮るのを諦める。
これで百名山70座を踏破したことになるが、最も天気の悪い中での登山となった。周りは雨、霧で何も見えない。喜びの無い山登りとはこういうことかと思った。直ぐに下山。
帰りは本谷山で水を飲んだほかは一目散で下り、11時少し前に三伏峠小屋着。タイミングよく友が昼飯の用意をしていてくれていた。二人も既に飲んでいたのでまずはビールを一杯。
即席ラーメンでも山で食べるのは本当に美味しい。山登りは肉体労働なのだろう。小屋からの下りも順調。
1時間半で鳥倉林道登山口到着。赤石湯の天空に浮いたような風呂で汗を流し、T君ご推奨、信州遠山郷下栗の里、民宿ひなたへ。
ここ下栗の里は日本のチロルと呼ばれるそうで、晴れた日には目の前に聖岳がど~んと雄大な姿を見せてくれるらしい。
今日は雨の中を立ち昇る霧ばかり。宿の女将も若女将も気さくで心温まるもてなし。外のよしずの下で早速お新香を肴に酒盛り。程なく夕食の用意が出来たので部屋に戻り、飯田の銘酒喜久水を楽しむ。
料理も地場で取れた野菜を中心に美味しい。特にジャガイモの五平餅風が気に入ったのでおかわりをした。雨で他のお客さんのキャンセルが相次ぎ、美味しいというとどんどん料理が追加された。
赤石の湯で体重を量ったら79キロを割っていたので喜んだのに、食事後の時点では簡単に大台に復帰していたことだろう
by shonanboy-no1ID | 2006-07-23 21:13 | 登山